使わないんだけど、気になるデジカメ

 個人的にデジカメを使うことは、ほとんどありません。撮るものがないんです。
 でも、コニカミノルタ DiMAGE X(購入当時はミノルタだった気がします)を所有しています。ほとんど使っていないので、外見の状態は良く、性能はそこそこあるので、まだまだ現役で使えると思います。買い直す必要も、使う目的もないのですが、今欲しいデジカメがあります。
 Panasonic DMC-FX7です。このレビューを読んで、良さそうだなと思い、色々と調べ始めました。そうすると、発売日は8月27日ともう少し先でした。個人ユーザーの生の声が聞けるところは、今のところほぼないようです。
 DMC-FX7やFX2の開発ストーリーが紹介されていました。これを読むと、「今、デジカメ買うなら、DMC-FX7しかないっ!」と思わせるぐらいに購入意欲が一気に湧きました(こういう開発者の話が好きなせいもあります)。話の流れも面白いのです。01ヴィーナスエンジンII、02手ブレ補正、03ライカレンズ、04商品企画という順番で載っています。01〜03を読んで、DMC-FX7やFX2のことを分かってから、04商品企画へと話が移るのです。04商品企画にDMC-FX7やFX2のターゲット層が20代から30代前半の独身女性ということが書いてあります。01〜03を読んでいるので、「なるほど」と思わせる内容でした。
 なぜかというと、01ヴィーナスエンジンIIの内容は、高画質、高速がメインになっています。カメラである以上、画質が良くないと困ります。気軽に快適に写真が撮れるように、高速な動作が要求されます。このネーミングがヴィーナスというところもミソでしょう。
 そして、02手ブレ補正は、手ブレ補正の解説です。コンパクトなデジカメでも脇を締めて、両手でデジカメを固定すれば、手ブレが起きる可能性は少ないと思います。しかし、それでは、シャッターチャンスを逃してしまうことが考えられるので、少々不安定な体勢でもすぐ撮れるようにするためには、手ブレ補正があると安心だと思います。あとは、折角撮った写真がブレていたら、悲しいですよね。手ブレ補正があれば、そういう失敗が減り、写真を撮るのも楽しくなるのではないでしょうか。
 最後に03ライカレンズで、更に画質を強調しているように思えました。カメラの重要なパーツの一つの「レンズに力を入れていますよ」というのが伝わってきます。レンズが前モデルよりも小さくなっているため、本体の小型化にもつながっています。
 04商品企画で、01〜03をうまくまとめています。カラーバリエーションが色以外に、質感を変えているのが面白いと思います(カラーバリエーションはDMC-FX7)。ターゲット層をしっかり捉えていて、ターゲット層以外にも魅力的なデジカメになっていると私は思いました。
 私にとっては、おまけなのですが、DMC-FX7の液晶画面は2.5インチと本体のサイズからすると大型なものが使われています。この液晶のサイズにするために、ファインダーがありません。しかし、液晶つきデジカメで、ファインダーを覗く機会は非常に少ないので、うまい割り切りだと思います。もう一つのモデルのDMC-FX2は2インチです。
 唯一、欠点を上げるとすると、バッテリの持ちが少々短いらしいです。DMC-FX7で約120枚、DMC-FX2で約130枚という仕様になっています。100枚以上なんて、撮ることはない方なら、気にならないバッテリの持ちだと思います。100枚以上撮るなら、予備のバッテリも一緒に持っていくと良いでしょう。DiMAGE Xも約120枚、似たようなデジカメも約120枚となっているので、特別バッテリの持ちが悪いというわけでもないかもしれません。実のところ、近い仕様の他社デジカメと比べると、手ブレ補正以外スペックの違いはあまりないようです(スペック表を見た限りですが)。
 私にとっては、欠点らしい欠点が見つからないデジカメです。あと、メモリカードにSDカードを採用しているところは、個人的にポイントが高いです。
 発売されて実機に触れ、良かったら、購入してしまうかもしれません。でも、何を撮るのだろう?(笑)